イベントレポート

【レポート】『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展

東京・六本木の『21_21 DESIGN SIGHT』にて開催中の「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」に行ってきました。

湖面を歩いて渡れる3kmの布の浮き橋「フローティング・ピアーズ」をはじめ、本展で取り扱われるのは情熱をかけた壮大な作品の数々。

作品の実現へ向けた作家の情熱を感じることができ、また一部作品では実際に触れて体感できる企画展となっていました。

 

本展の作家と作品

最初に展示されている作品は『クリストとジャンヌ=クロード』の作品ですが、会場内は自由に行き来でき、作品は順不同で楽しむことができます。

クリストとジャンヌ=クロード

巨大な布をつなぎ合わせ、景観を変貌させる壮大なプロジェクトを次々実現してきた『クリスト』と『ジャンヌ=クロード』

最初の展示場には、そんなクリストとジャンヌ=クロードの実現してきたプロジェクトの年表と資料が展示されています。


年表では、ベルリンのライヒスターク(帝国議会議事堂)を巨大な布で包み込んだ作品が目をひきました。

 

本展では『フローティング・ピアーズ』と『マスタバ』という作品に焦点を当て紹介されています。

 

「フローティング・ピアーズ」湖面を渡る100,000㎡の布

(プロジェクト年表より)

イタリア・イセオ湖での壮大な作品『フローティング・ピアーズ』は黄色い布で覆い湖面に浮かべた途轍もなく長い道。

水面から50cm程の高さを大勢の人々が歩ける、3kmもの浮かぶ道になっています。

 

部屋を移すと、その制作のドキュメント映像に、本展の為に撮りおろしたインタビューを交え1時間弱の映像が、プロジェクターで紹介されていました。


映像からは、その実現の為に様々な苦難を乗り越えた、クリストの作品への情熱を知ることができました。

 

『マスタバ』アラブ首長国連邦のプロジェクト

『マスタバ』は41万個のドラム缶を使用した高さ150mの作品。

こちらはその資料と、インタビュー映像等が液晶モニターで紹介されていました。

 

ヌーメン/フォー・ユース 「テープ・トウキョウ 02」テープ21120mの床

制作団体『ヌーメン/フォー・ユース』の作品『テープ・トウキョウ 02』は本展では数少ない実物の展示となる作品です。

会場の柱や天井に繋がれたこの作品の中は空洞になっていて、中に入って作品を体感できるようになっています。


靴を脱いで、下にある穴から中に入ることができます。一度に入れるのは2名まで。


中の床は斜めになっていて滑ります。歩くのが難しいのが楽しい!テープで作られた作品の中だと忘れてしまいそうです。

 

石上純也 「Church of the Valley」幅1.35m×高さ45mの教会

中国山東省の渓谷にて進行中の幅1.35m×高さ45mというアンバランスな教会。

企画展では1/10スケールの模型が展示され、その建物の特異さを知ることができます。

この作品は撮影不可でした。

 

ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 500人が入れる風船

東北で設置された、500人が入れる長さ36mの巨大な風船状の可動式コンサートホール。

資料と模型の展示と、作品である会場の設置の様子等を映像で見ることができます。

 

淺井裕介 「土の旅」連続制作時間96時間

展示室の壁一面に描かれた巨大な絵。

この絵には土が使用されていて、近づくと盛られた土で描かれていることがわかります。

「連続制作時間96時間」とはこの絵を描くのにかかった時間とのこと。

 

ダニ・カラヴァン 「大都市軸」長さ3,200mの彫刻

長さ約3.2km、最大幅約150mの作品が模型と映像で紹介されていました。

着手から37年以上経った今も制作が続けられているとのこと。

途轍もない規模の作品なのですが、凄さがいまいち伝わってこない展示が残念でした。

 

ジョルジュ・ルース 「トウキョウ 2017」重なる1°の奇跡

いくつもの細長い棒状の物が配置された作品。

指定された位置から見てみると・・・

円に見える!

遠近感とか色々計算され尽くした作品。どうやって作ったかとか考えると頭が痛くなりそうです。笑

 

西野 達 「カプセルホテル 21」実現不可能性99%

安藤忠雄さんの建築である21_21 DESIGN SIGHTの一部をカプセルホテルの様にしてしまった作品。

泊まることはできなさそうですが、実際に寝そべってみることはできます。

 

まとめ・感想

『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」はスケールの大きな作品を多く知れる企画展でした。

実物の展示が少ないこともあって、作品から刺激を受ける展示会というより、作家の作品への情熱に刺激を受ける企画展でした。

映像等が多い為、じっくり作品のことを知ろうとすると時間がかかります。

 

これまでの『21_21 DESIGN SIGHT』の企画展の中では、人を選ぶ方かもしれませんが、アイデアや構想を実現する情熱を感じたい方にはオススメです。

 

 

開催期間:2017/06/23(金)~2017/10/01(日)
開催期間:2017/06/23(金)~2017/10/01(日)
時間:10:00~19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:火曜日
入場料:一般1,100円/大学生800円/高校生500円/中学生以下無料
アーティスト:クリストとジャンヌ=クロード、石上純也、ヌーメン/フォー・ユース、ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ、淺井裕介、 ダニ・カラヴァン、ジョルジュ・ルース、西野 達(順不同)
会場:21_21 DESIGN SIGHT 東京都港区赤坂9-7-6

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