イベントレポート

【レポート】『宇宙と芸術展』チームラボも曼荼羅も日本刀も詰め込んだ!広義でカオスな企画展

六本木ヒルズの森美術館で開催中の『宇宙と芸術展 かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ』に行ってきました。素晴らしい作品に貴重な展示がいくつもありましたが、中には宇宙??な展示もあり、その解釈の広さにカオス感も感じる企画展でした。

とは言え、好きなチームラボの作品に、上の写真の様な面白い作品、歴史ある貴重な展示等、楽しめる企画展となっていました。そんな『宇宙と芸術展』のレポートをお届けします。

 

これも宇宙なんだ?

企画展は4つのセクションに分かれていて、最初のセクションのテーマは『人は宇宙をどう見てきたか?』です。

ここでは、曼荼羅(マンダラ)、江戸時代の反射望遠鏡、古い天球儀と地球儀や、古代中国の天文図、竹取物語の絵巻など、世界各地から集められた歴史的にも貴重な展示がされていました。

まぁ、曼荼羅を見て「君は小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか?」と言われたら皆無なんですが!

竹取物語もそういえばかぐや姫は月の人でしたね。宇宙を感じたことはありませんでしたが。

universe_art02岡吉国宗『流星刀』
このセクションで撮影OKの展示には、明治時代に作られた日本刀も!
なぜ?と思ったら隕石で作られたそうです。そういうことか!でも富山県でその隕石を見つけた人はそれと知らず漬物石として使っていたそうです。なるほど、その方は宇宙をそう見てた(見てない)んですね。

 

このセクションにはレオナルド・ダ・ヴィンチの天文学手稿等、本当に貴重な展示が多数ありますが、広義な展示の中で埋もれてしまいそうです!ある意味面白い!

もしかしたら、企画展のはじまりであるこのセクション自体が、宇宙創生前のカオスを表現したものなのかも知れません。

 

宇宙と現代アート

セクション2は『宇宙という時空間』と題し、宇宙に関する現代美術が多数展示されています。撮影OKの作品をいくつか紹介

universe_art03
ビョーン・ダーレムの『ブラックホール(M-領域)』という作品。作品の後方は窓になっていて六本木ヒルズからの景色が広がります。夜は地上の星たちが拡がって雰囲気でるんじゃないかと思いました。
作家さんの意向はわかりませんが、展示の仕方はこれで良かったんでしょうか?例えば部屋全体を真っ黒にして、昼間はカーテン等で閉め切って、夜は六本木の夜景を解放するとかだと私的にはもっと引き込まれた気がします。

 

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コンラッド・ショウクロス『タイムピース』
時間をテーマにした動く大型の作品。日時計と太陽を表現しています。3つの光のアームはそれぞれゆっくりと動き続けます。事前に見た写真(公式サイト作品紹介)で、頭上で速く派手に動く作品かと想像してました。想像とは違いましたが、これはこれで楽しめる作品ですよ。

 

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ジア・アイリ『星屑からの隠遁者』
存在感抜群のとても大きな絵です。文明の雑音等から遠く離れた宇宙空間に存在する自我をイメージした作品だそうです。記念撮影してる方もいらっしゃいました。

こちらのセクションでは他に、太陽を表現した映像作品、宇宙をイメージしたオブジェなど、様々な作品が展示されていました。

 

生命と宇宙人を考える(ダーウィンからキモカワキャラにセクシーロボットまで)

セクション3は『新しい生命観 − 宇宙人はいるのか?』と題され、地球の生命誕生と進化、人々の想像してきた宇宙人に関する展示のエリアとなっています。

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あのダーウィンの『種の起源』です。もちろん大変貴重なものなので、手にすることはできません。貴重なものなんです、貴重なもの!他の展示を見て忘れないでください!

universe_art08宇宙の生命体をイメージした作品なのかと思いましたが『Robotic Jellyfish Drone』とあります。ロボットクラゲのドローン?飛ぶの?

universe_art01パトリシア・ピッチニーニ『ザ・ルーキー』
とてもリアルでインパクトも存在感もハンパない彫刻作品です!せんとくんもビックリ!遺伝子工学によって作り出された生命体を表現した作品だそうです。

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空山基『セクシーロボット』
理想的なプロポーションを持つ女性型ロボット。ヒールを履いてたり、下着の様な衣装を身に纏っている様に見えるのがまたセクシーです。ロボット界の峰不二子!

 

このセクションでは他にも隕石や化石、宇宙人の登場するアメコミっぽい書籍などが展示されていました。
ダーウィンの『種の起源』が展示されてたこと覚えてますか?

 

これだ!これだよ!見たかったのは!宇宙は!

宇宙旅行と人間の未来』と題された最後のセクションは、この展示会で最も受け入れられやすいだろう作品構成の展示となっています。

universe_art12トム・サックス『ザ・クローラー』
クローラーとは「クローラー・トランスポーター」のことでスペースシャトルの輸送機のことです。そんなクローラーとスペースシャトル「チャレンジャー号」の模型です。その作品名の通りクローラー部分の作り込みには目を見張る物がありました!

universe_art13チームラボ『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく』
天井以外の5面に映し出される映像作品。中央に座り込んで鑑賞する作品で、空間を浮遊しているような感覚になる作品です。3D酔いする人は注意が必要です。写真や動画では伝えられないので、ぜひ足を運んでみることをお勧めします。
あ、プレイステーションVRなら再現できるかも知れないとか思いました(やったことありませんが)

 

このセクションでは他に、アートな宇宙服、火星住居設計コンペ優勝作品、月面探査ロボットなどが展示されていました。ようやく宇宙に辿り着いた感じです。

企画展ではその後、ミュージアムショップ、ドキュメンタリー等の映像を鑑賞するエリアがありました。

 

感想まとめ

個々の展示や作品は素晴らしいのだけど、広義な解釈で集められたそれらが色々混在している為、それぞれが引き立ってない様な印象を受けた展示会でした。高級食材使用の和洋中入り混じったフルコースをいただいた気分です。

それでもコース中のお肉やフカヒレや鰻は確かな物で、そういう企画展だと知って行けば、そんな構成も含めて楽しく見回れるのではないでしょうか。

ダーウィンの『種の起源』が展示されてたこと覚えてますか?

 

【会期】
2016年7月30日(土)-2017年1月9日(月・祝)

【開館時間】
10:00-22:00(火曜は17:00まで)※いずれも入館は閉館の30分前まで ※会期中無休

【入場料】
一般 1,600円 学生(高校・大学生) 1,100円 子供(4歳-中学生) 600円

【会場】
森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)

 

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