秘境駅に囲まれた飯田線平岡駅の宿泊施設『龍泉閣』を利用した時のこと

星空の撮影を目的に、秘境駅『小和田』を訪れた際、そこから4駅、平岡駅直結の『ふれあいステーション龍泉閣』を宿泊で利用しました。

リーズナブルな利用料金で、なかなかの部屋、温泉付きと、素晴らしい宿泊施設!

でも、フロントに鍵を預けずに出かけて、夜の10時前に戻ってきたら、施設が施錠されてて、朝まで外で過ごすことになりました。

そんな話も含めて、平岡駅と宿泊施設『龍泉閣』を紹介します。

 

秘境駅『小和田駅』より4駅!平岡駅直結の宿泊施設

ふれあいステーション龍泉閣』のある平岡駅は、小和田駅より4駅!中井侍駅より3駅!田本駅より3駅!為栗駅より1駅!

名だたる秘境駅に挟まれた、秘境駅ファンには、たまらない好条件の駅にある宿泊施設です!

 

あ、ちなみに自分は、星空の綺麗な場所を探して小和田駅を見つけた際、はじめて『秘境駅』という言葉を知りました。

にわかですらありません!すみません!

 

龍泉閣を選んだ理由

『小和田駅』へ行って星空を撮影する際の宿泊場所を探して、今回平岡駅にある『ふれあいステーション龍泉閣』を見つけました。

考えた予定はこう。

昼過ぎに龍泉閣に入って、荷物を置き、温泉も入って、夕方の電車で小和田駅へ、星空を楽しんで、21時半頃の終電で龍泉閣へ戻る。

 

Light pollution map」で光害を調べると、平岡駅自体も綺麗な星空が見られそうな場所にあります。

小和田から帰ってきたあと、ホテルを出て、星空を撮影するのも良さそうです(と宿泊前は考えていました)

 

龍泉閣の予約

龍泉閣の予約は電話で行います。

宿泊日、宿泊者の情報、食事の有無、チェックインの時間などを聞かれます。

 

あと、和室と洋室どちらが良いかと、駅のホーム側かその反対側かを聞かれました。

 

ホームの反対側の洋室を希望しましたが、駅を見下ろせるホーム側の方が、珍しくて良かったかな?

あと、翌日始発で出ることも伝えました。

 

飯田駅から平岡駅へ

飯田駅12時19分発の電車に乗ります。

JR飯田線はSuicaが使えません。切符を買います。

車窓から見える景色が、どんどん秘境ぽくなっていきます。ワクワク。

 

13時半頃、平岡駅に到着。

次の電車(15時46分発)までここに滞在。

龍泉閣の建物が駅舎でもあります。そこへの扉がホームへの出入口。

改札と呼べる物はありませんでした。

 

ホームへの出入口と、龍泉閣の売店と、フロント(宿泊等受付)は、建物2階の同じ場所にあります。


外から見た龍泉閣。

駅のホームは山の斜面の途中にあるので、こちらから見た2階にその出入口があります。

 

ふれあいステーション龍泉閣

チェックインは(一番早い)15時予定でしたが、周辺を散策したり、温泉入ったりしたいので、荷物を預かってもらおうとフロントへ。

「部屋に入れるの15時からですよね?」と尋ねたところ、もう入って大丈夫とのこと!良かった!

 

料金は先払いです。素泊まり5,700円。

サイトの料金案内にはシングルユースはプラス1,000円とありましたが、5,700円で大丈夫でした。

 

龍泉閣の宿泊部屋と温泉

鍵をもらって、部屋へ。エレベーターを上がって3階へ。

あれ?駅のホーム側の部屋?

まぁ、こっちにも興味あったし、結果オーライ。これで良しとします。


多少年季は感じますが、清潔感のあるなかなか良い部屋です。


ユニットバスも付いています。

小和田から帰ってくる頃、温泉は終了してるので、ユニットバス付きはありがたい!


部屋のベランダから見える景色。ホームの目の前。


鉄道ファンには、きっとたまらないことでしょう。

 

小和田駅へ行くまでに、時間のあるうちに、4階の温泉へ。

宿泊者は無料です。そんなに大きな温泉ではありませんが、良いお湯でした!

 

平岡駅周辺を散策

その後は、電車の時間までに、平岡駅周辺を散策。


平岡駅から少し歩いて、天龍村の中心部を撮影。山に囲まれた長閑な風景。

 

素泊まりの場合は、食べ物持参するべし

出かける前に、1階のレストランで、何か食べておこうと思いましたが、営業時間外。

散策した限りは、駅周辺でスーパーやコンビニの様な店も見つけられませんでした。

 

飯田駅のスーパーで、1食分くらいの食料は買ってたので良しとします。

龍泉閣の売店でカップ麺くらいは売ってますが、素泊まりの場合、出発前の駅等で何か買って持っていくことをオススメします!

 

小和田駅へ

撮影機材をリュックに詰め込んで、15時46分発の電車で小和田駅に出発!

 

平岡駅に切符売り場はありません。もちろんSuicaも使えません。

電車に乗った時に、乗務員さんに行き先を伝えて、料金を払いました。

 

小和田駅到着後、そこで終電まで過ごした様子は↓の記事で。

星たちと静寂に包まれる秘境駅『小和田』の星空
阿智村再訪の翌日、飯田駅から電車で、秘境駅として名高い『小和田駅』へ行って、美し …

 

小和田駅から終電で戻ったら、中に入れない!


小和田駅21時29分発の電車に乗って、21時45分頃、平岡駅に帰ってきました。


建物に入ったら、龍泉閣のフロントや売店のあるフロアのシャッターが閉まってました。


でも大丈夫!ちゃんとこの貼り紙読んでから出かけましたからね。

1階に降りて、エレベーターから上がれば良いんですよね。

で、一度外に出て、1階へ。

あったあった!エレベーター

ん?休止?? エレベーターのボタンを押してみますが、動きません!

隣にインターホンがあります。きっとこれでホテルの人を呼んで、動かしてもらうのでしょう。

インターホンを押してみます。「ピーンポーンー」

・・・・・・・・・・・・・・誰も出ない。

間を置いて、何度も押してみました!が、誰も出ませんでした。

 

ここじゃないのかも?と、他を探してみますが、エレベーターはここだけ。


エレベーター隣、防火扉の中の階段もシャッターが降りてました。

 

とりあえず2階に戻ります。

 

2階へ戻って、電話をかけてみますが、ずっとフロントの電話が鳴り続けてるだけで、誰も出ません。

シャッターを力づくで持ち上げようとしましたが、当然上がりません。

 

外へ出て、各階の裏口を見てまわりましたが、全部鍵が閉まってました!

インターホンをまた何度も押してみますが、誰も出ませんでした。

 

途中すれ違った駅員さんに、声をかけてみますが、龍泉閣のことはわからないとのこと。


正に八方塞がり! 龍泉閣の人が現れるまで、ここで過ごすしかなさそうです。

幸い暖房が入っていて、長椅子もあります。

 

平岡駅の星空

完全に諦められる状態になったので、星空を見に行くことにしました。

もともと、この駅周辺の星空にも期待して、ここに宿泊を決めたのです。

 

万一、この場所も閉められてしまったら、ほんとに死活問題なので、遠くには行けませんが!

 

龍泉閣向かいの道路を越えた駐車場が、暗くなってたので、そこで撮影します。


駅前でこの星空!

もう少し歩けば、さらに綺麗な星空を見ることができそうです!


奥の白い建物が龍泉閣。

こんな星空なのに!夜、施錠して建物外に出歩けないなんて、もったいない!

 

 

午前4時過ぎ、ようやく部屋に

星空の写真撮影は、曇ってきたこともあって、ほどほどに切り上げました。

その後は駅の長椅子で、途中ウトウトしながら過ごしていました。

 

そして、午前4時過ぎ頃、懐中電灯を持った人が、シャッターの内側の売店辺りに現れました。

「ホテルの人ですか?」

宿泊客で、閉め出されていたことを伝えます。現れた白髭のお爺さん、龍泉閣の人でした。

慌ててシャッターを開けて、何度も謝られます。

 

早くシャワーを浴びて、仮眠をとりたかったので、あまり追及しませんでしたが

どうやら、フロントは20時でいなくなるようで、

その時に外出している客はいないということを聞いて、21時頃エレベーターを停止したそうです。

僕がフロントに鍵を預けて、帰りの予定を伝えていれば、防げたようです。

 

こちらからの要望もありますが、朝発つ時にフロントに伝えようと思いました。

 

部屋に入って、エアコンで部屋を暖め、部屋のシャワーを浴びて、ベットへ。

寝心地も悪くありません。設備的には充分満足な宿泊施設です!

 

龍泉閣の利用案内

仮眠をとって、始発前に起床しました。その時はじめて龍泉閣の利用案内を確認

重要な部分を抜粋すると

1.ルームキーについて 外出の際は、お部屋のドアを必ず施錠し、ルームキーをフロントにお預けください。

4.門限について 門限は夜10時とし、翌朝7時まで1階階段及び2階階段のシャッターを閉鎖するとともに、エレベーターも停止します。特別事情のある方はフロントまでお申し出ください。なお2階フロントは夜8時に終了するので、2階からの出入りは出来ません。

外出の際、鍵をフロントに預けることと、門限が書かれています。夜10時までには帰ってきてたのですがねー。

それも含めて、要望をフロントに伝えようと考えました。

 

6時20分の始発の前に、フロントに寄りましたが、まだ誰も居ませんでした。

鍵は隙間からフロントの机に置いておきました。

駅に繋がる2階のシャッターは閉まっていたので、エレベーターで1階に降りて、龍泉閣を後にします。

 

龍泉閣にお願いしたいこと

帰りフロントでお願いしたかったことを書いておきます。龍泉閣の方はご検討お願いします。

  • 門限があって、それ以降、出入り不可になることを、受付時にしっかり伝えてほしい。
  • 外出時フロントに鍵を預ける重要性を、預けない時のデメリットも含めて、受付時にしっかり伝えてほしい。
  • 門限の22時まで、エレベーターを停止させないでほしい。
  • 閉め出された客が中に入れるよう、ほどほどの時間(22時半くらい)までは連絡がとれるようにしてほしい。
  • 2階に貼ってある『20時以降は1階のエレベーターをご利用ください』との貼り紙に、エレベーター停止時間の案内もほしい。

平岡駅&龍泉閣の利用時注意すること

  • 平岡駅近くでの食料調達は期待できません。素泊まりの場合は食料を持って来ましょう
  • 龍泉閣から外出する際は、必ず鍵をフロントに預けましょう
  • 帰りが夜8時以降になりそうな場合は、帰りの予定時刻を伝えましょう

今回朝まで閉め出された原因は、夜間出入り不可になることを知らなかったのと、外出時にフロントに鍵を預けなかったことにつきます。

利用される方には、ぜひ事前に知っておいてもらいたいと思います。

 

まとめ

秘境駅真っただ中にある平岡駅直結の宿泊施設『ふれあいステーション龍泉閣

秘境駅ファンにも、星空ファンにもマユツバモノの宿泊施設ですが、都心のホテルの感覚で利用すると、カルチャーショックを受けること間違いなしです。

時には笑えないことにもなりますので、その特徴をしっかり知った上でご利用ください。

 

施設自体はなかなか良い施設なので、また小和田行く時は利用するかな。

でも、夜遅い時間に、星を撮りに出歩けないのはデメリット。

もし夜中出歩けるようになったら、絶対また利用したい宿泊施設です!

 

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