【レポート】アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」
東京オペラシティタワー4階[ICC]で開催中の『アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」』に行ってきました。
本展では、Perfumeの映像制作で知られる『Rhizomatiks Research(ライゾマティクスリサーチ)』の新作と、1988年設立と長い期間、海外を中心に活躍するアートな団体『アート+コム』による実作品がそれぞれ1点展示されています。
また、他に彼らが過去に制作した作品の映像をディスプレーで見ることができます。
ライゾマティクスリサーチの展示
会場に入ってすぐにライゾマティクスリサーチの新作の展示がありました。
彼らが過去にダンスユニット『ELEVENPLAY』と共に制作してきた作品の延長上に位置する新作だそうです。
新作は様々な光が床と複数の鏡に映る静かな作品でした(撮影不可)
液晶ディスプレーによる鑑賞スペースでは、そんな『ELEVENPLAY』と共に作り上げてきた作品を中心に、8作品の映像を見ることができます。
そのうちの一つは、YouTubeにて公開されている上記の作品『boeder』でした。
現実とCGが融合するライブパフォーマンス作品です。
本展で展示されている新作は静かな作品でしたが、それにも『ELEVENPLAY』が絡めば、とても面白い物になりそうです。
アート+コムの展示
『アート+コム』の過去の作品も、ライゾマティクスリサーチの液晶ディスプレーによる鑑賞スペースの並びで見ることができますが、目を引くのは奥にある実展示です。(中はここのみ撮影可)
『RGB|CMYK Kinetic』本作は、2015年にバルセロナのソナー・フェスティバルにおいて発表された作品のアップデート版とのことです。
ゆっくりと動く鏡のオブジェクトに当てられたRGBの光が反射や透過することによって、手前はRGB、後ろはCMYKの光が映し出される作品です。
今まで『アート+コム』のことは知りませんでしたが、過去の作品も見てみると、天井から鏡等のオブジェクトをコントロールすることによって作り出す空間アートが得意なアート集団のようです。
展示は以上ですが、彼らの過去の作品と合わせて、表現のヒントをもらえるような展示会でした。
展示会概要
会期:2017年1月14日(土)—3月20日(月・祝)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
*金曜日,土曜日は開館時間延長 午前11時—午後8時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日,保守点検日(2/12)
入場料:一般・大学生 500円(400円)/高校生以下無料
*( )内は15名様以上の団体料金
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
同会場で『オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス』も開催中
会場のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]では、もう一つのアートイベント『オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス』も開催中されています。(こちらは入場無料)
インタラクティブアートやゾートロープ等、楽しい作品がいくつも展示されていて、こちらの方が一般受けしそうだと感じました。
写真は『市原えつこ』さんの作品展示。ロボットの頭を触って、話しかけることによって、動いたりしゃべったりする。
こちらも合わせて楽しめば、長い時間楽しめると思います。