αcafe第10回スペシャルコンテスト最終ノミネート動画と込めた想い
青ヶ島でこれまでに撮った星空のタイムラプスを再編集して、SONY「αcafe第10回スペシャルコンテスト」の動画部門に応募したところ、最終ノミネート3作品の一つに選んでいただきました。
今回はそちらの動画の紹介と、それに込めた想いを記したいと思います。
αcafeスペシャルコンテスト
αcafeスペシャルコンテストは、SONYユーザー限定の年に一度の大きなフォトコンテストです。今年から動画部門の募集がはじまりました。
受賞作は毎年、CP+(シーピープラス)というカメライベントのSONYブースで、最終ノミネート作品の中から選ばれ発表されます。
2021年はコロナの影響でオンライン開催となり、ライブ動画での発表となりました。
応募作「還住の星空」
上の動画が応募作になります。
これまで青ヶ島で撮ったタイムラプスから厳選して、現像からやり直して再編集しました。
タイトルに込めた想い。
「還住(かんじゅう)」というのは、青ヶ島の歴史を語るのに外せない言葉。
噴火からの壮絶な約50年の歴史。
1780年に始まった青ヶ島の噴火がより激しくなった1785年、逃げ出せた島民は八丈島へ避難し青ヶ島は無人となります。
その後島民は青ヶ島への帰還を願い、何度も挑戦しつづけては破れ、約40年もの歳月をかけようやく帰還を果たします。
そこからさらに長い年月をかけ、島は復興されました。
今の青ヶ島が、今の青ヶ島であるのは、その時、島民のご先祖様がこれを果たしたから。
そうでなかったら、今この島で、この星空を見ることは叶わなかったかもしれない。
もっと帰還までに歳月がかかっていたら、青ヶ島に愛郷のない人々が移ったかもしれないし、今は誰も住んでないかもしれない。
「還住」という言葉を島民でもない自分が使って良いものかとは考えましたが、今この島でこの星空を楽しめる奇跡を思い、島民のご先祖様と、今青ヶ島の厳しい自然環境で暮らす青ヶ島の方々に感謝を込めて「還住の星空」とさせていただきました。
還住の歴史を知りたい方はWikipediaにもあったので読んでみてください。
2020年1月の青ヶ島ガイダンスというイベントで、青ヶ島の方に聞いたお話の記憶と大体相違ないことが記されてます。
コンテストの審査結果
最後にαcafe第10回スペシャルコンテストの審査結果を記しておきます。
大賞は別の方の素晴らしい作品が選ばれました。
審査結果のページも公開されていて、下には最終ノミネート作品も掲載していただいてます。
動画部門 審査結果発表|αcafe 第10回スペシャルコンテスト
大賞は逃しましたが、最終ノミネート3作品のひとつに選んでいただいて審査の方には感謝しています。
作品を通して青ヶ島の歴史と星空に興味を持っていただけたら幸いです。