日本屈指の星々が輝く『青ヶ島』星空スポット6箇所の星空を紹介

青ヶ島大凸部の星空

星空の撮影で3度目の『青ヶ島』に行ってきました。

青ヶ島は日本一クラスの星空が輝く伊豆諸島の離島。

日本各地で星空を見てきた私的にはここが日本一です。

 

今回は、青ヶ島内の様々な場所で星空を見てきたので、体験を交え、星空スポット計6箇所の星空をレビュー形式で紹介します。

 

青ヶ島6つの星空スポット

今回紹介する星空スポットは上の地図に書き込んだ6箇所です。

以前も場所だけは紹介したけど、今回は実際に見た星空を紹介します。

 

はじめに、今回紹介する星空スポットと、評価項目に☆をつけてみた一覧です。(☆は5個が最高)

大凸部(おおとんぶ)
星空の感動度 ☆☆☆☆☆
雲の少なさ ☆
行きやすさ ☆

尾山展望公園
星空の感動度 ☆☆☆☆
雲の少なさ ☆
行きやすさ ☆☆

池之沢
星空の感動度 ☆☆☆
雲の少なさ ☆☆
行きやすさ ☆☆☆

ヘリポート
星空の感動度 ☆☆
雲の少なさ ☆☆☆
行きやすさ ☆☆☆☆☆

ジョウマン
星空の感動度 ☆☆☆☆
雲の少なさ ☆☆☆☆
行きやすさ ☆☆☆☆

三宝港
星空の感動度 ☆☆☆☆
雲の少なさ ☆☆☆☆☆
行きやすさ ☆☆☆

全て、私個人の感想であり、青ヶ島内の星空スポットとしての比較です。

「行きやすさ」は、レンタカーも使用しての評価としました。徒歩の場合は変わってくるので、それも含めて下記で紹介します。

 

大凸部(おおとんぶ)の星空

青ヶ島大凸部の星空

星空の感動度 ☆☆☆☆☆
雲の少なさ ☆
行きやすさ ☆

青ヶ島で一番高い標高423mにある「大凸部」

灯りがまったくない登山道を登った先にあります。

行くには体力とヘッドライトや登山靴などの装備が必須です。

 

登った先は、ほぼ360度水平線が見渡せ、その上は星空と雲だけ。

 

ものすごく幸運であれば、雲のない日本一クラスの星空に全身包まれることでしょう。

でも降雨量の多い青ヶ島で、そんな日はおそらく年に一度あるかないか。

雲があってもここで星空を見られたら、それだけで幸運と言える場所です。

 

大凸部で撮影した星空のタイムラプス

上は1月のかなり条件の良い日に、大凸部から撮った星空のタイムラプス映像です(後半少し三宝港の映像)

3度の青ヶ島訪問(計7夜)で一番条件の整った日でしたが、やはり雲はそれなりに出ました。

 

また、夏にここで撮影を試みた日は、雲に包まれ、カメラのレンズが水滴だらけに。

それは三宝港で『たけしニッポンのミカタ』で使用された星空のタイムラプスが撮れた日のこと。

それだけ大凸部で星空を楽しむ難易度は高いということです。

結果的にその日はこの場所から移動して正解でした。

 

離島の山頂は雲だまりになりやすい

これまでの体験から、離島の山頂は雲がかかりやすいようです。

上のタイムラプスは夏に八丈島から撮った八丈小島。

流れて行く雲とは別に、島の山頂付近はずっと雲がかかったままです。

青ヶ島でも同じことが考えられるので、行って雲に包まれたら他の場所に移動することをおススメします。

 

尾山展望公園(おやまてんぼうこうえん)の星空

星空の感動度 ☆☆☆☆
雲の少なさ ☆
行きやすさ ☆☆

大凸部とほぼ同じ標高約400mにある展望公園。

星空を見られる天候の条件的にも大凸部とほぼ同じです。

こちらも雲がかかりやすいため、星空を楽しめるのは、かなり条件の良い日に限られるでしょう。

視界の開け具合は大凸部の方が少し上です。

ここは上の写真の様な整備された遊歩道を登った先にあります。

大凸部よりこちらの方が安全に登れて、登った先も整備されているので滞在はしやすいでしょう。

でも写真ほど道は明るくないので、こちらへ行くにも必ずライトが必要です。

 

池之沢(いけのさわ)の星空

星空の感動度 ☆☆☆
雲の少なさ ☆☆
行きやすさ ☆☆☆

青ヶ島のカルデラの内側、キャンプ場やふれあいサウナ、地熱釜のある辺りです。

集落から歩くなら大凸部へ登る何倍もの体力が必要ですが、車で乗り入れることができます。

 

「カルデラの外の山々が、外部の光を遮って、星空を見るのに最適」の様な紹介をされることが多い池之沢ですが、カルデラ内部が意外に明るいので個人的なオススメ度は低め。

また雲も少し溜まりやすい印象です。

 

トイレや自販機があるので、長時間滞在するには良いと思います。

ひんぎゃ(水蒸気)が噴き出し、地熱を感じる場所なので冬はより過ごしやすいでしょう。

 

ヘリポートの星空

星空の感動度 ☆☆
雲の少なさ ☆☆☆
行きやすさ ☆☆☆☆☆

青ヶ島の集落である岡部地区にあるヘリポート。

歩いて行けるので、行きやすさは紹介の星空スポットでは一番。

ここも十分綺麗な星空が見れるけど、照明が目に入るので、他の場所よりは☆を下げています。

 

青ヶ島出身の学生さんに紹介されたお気軽スポットです。

旅行者なら頑張って、次に紹介する『ジョウマン』まで行く方がオススメかな。

 

ジョウマンの星空

星空の感動度 ☆☆☆☆
雲の少なさ ☆☆☆☆
行きやすさ ☆☆☆☆

島民おすすめの星空スポットという『ジョウマン』

青ヶ島の集落から、車ならすぐ。

ちょっと頑張れば歩いても行ける場所にあります。

島の北端にあり、集落から下った牧場のある開けた場所です。

街灯などの灯りがまったくない場所なので、星空を観るのに最適。

周りに灯りがないという点では、今回紹介するスポットで一番です。

 

南側が丘になるので、夏の天の川等、そちら側の星空は少し隠れますが、概ね視界は開けていて良好です。

 

また島の端で一段低い場所にあるため、雲がかかりにくく、青ヶ島内の星空スポット比較では星空を見れる可能性が高めです。

 

総合的にここはかなりオススメできます!

 

三宝港の星空

星空の感動度 ☆☆☆☆
雲の少なさ ☆☆☆☆☆
行きやすさ ☆☆☆

青ヶ島の玄関港『三宝港』、ここが一番のオススメ星空スポットです。

 

集落から最も離れた場所にあり、歩くのは☆をつけられないくらい大変ですが、車なら労せず行けます。

 

島の南西端にあり、北東側はカルデラの外山が高い壁となっていて、そちら側の星空はほとんど見れません。

でも、夏の天の川、冬のオリオン座やシリウス、カノープスまで、季節の主役となる星々を見ることができる場所です。

 

また今回紹介するスポットでは、一番星空を見られる可能性の高い場所です。

それを示すのが、下の三宝港で撮った星空のタイムラプス。

北東側の高い壁(山)が、カルデラの内側から来る雲を消し去ってしまう様子が見られます。

島にかかる低い位置にある雲の影響は、受けにくい場所であることがわかります。(はるか上空にある雲はどの場所でも同様に影響を受けます)

 

あと、三宝港はトイレがあるのと、虫が少ないのもオススメポイント!

 

以前書いた下記の記事でも、三宝港と星空については詳しく紹介してますので、こちらもご参考ください。

日本でこれ以上の星空があるだろうか?やはり青ヶ島の星空は凄かった!
昨年に引き続き、2度目の『青ヶ島』へ行ってきました。 一番の目的は、最高の星空に …

 

まとめ「青ヶ島で星空を楽しむために」

青ヶ島の星空スポットとその星空を紹介しました。

 

都市で暮らす人々にとっては、島の至る所で異次元に思えるほどの星空を見ることができる青ヶ島。

でも照明のある近くではその魅力が半減します。

ぜひ光の影響を受けにくい星空スポットで、青ヶ島の星空を楽しんでください。

 

もう一つ、青ヶ島の星空の魅力を消してしまう物があります。それは『月』

青ヶ島くらい夜が暗いと、月がものすごく明るく、これも星を見る邪魔をします。

新月など月が出る時間が短い夜を狙って、必ず月のない星空を楽しんでください。

 

以上、青ヶ島で星空を楽しむ参考になれば幸いです。

 

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