離島の星空入門に!都心に一番身近な離島『伊豆大島』の星空
星空の撮影に『伊豆大島』へ行ってきました。
そこは東京(本州島側地域)から約100kmの距離にある、満天の星空の輝く島。
一日の船の便数は片道5本ほど。
さらに飛行機も利用可能なことから、都心から最も身近な離島と言えます。
気軽に行ける伊豆大島ですが、夜空に輝くのは紛れもない離島の星空!
その辺りの星空とは一線を画します。
そんな『伊豆大島の星空』をご紹介します。
伊豆大島の光害レベル
光害とは、人工的な光が夜空を明るくして、星などを見えにくくする害のこと。
「Light pollution map」のATLAS 2015で、伊豆大島周辺の光害を見てみましょう。
光害の度合いを色分けで見ることができます。
ピンクや赤は光害がひどくて、なかなか星の見えづらい地域。
青やグレーは光害が少なく、星空が綺麗に見える地域になります。
伊豆大島は都心に近い分、他の伊豆諸島には一歩及ばないものの、充分綺麗な星空が見られそうです。
これで見る限り、静岡県の南伊豆と同じくらいのレベルですね。
長野県阿智村の比較
『日本一の星空』をうたう長野県阿智村の光害レベルも見てみましょう。
阿智村の『ヘブンスそのはら』と『もみじ平キャンプ場』の場所を記してみました。
これだけで実際の星空の見え方が決まるわけじゃないけど、光害の少なさは伊豆大島の方が上回っていそうです。
阿智村は星空を楽しむためのおもてなしにおいて、日本一と言って良い場所だと思います。
対して、伊豆大島には何も用意されていません。
ですが、純粋にさらに数多くの美しい星空を見たい!そんな願いには応えてくれる場所です。
伊豆大島の星空観察に最適な場所
「Light pollution map」のATLAS 2015で伊豆大島を拡大してみます。
これを見ると、伊豆大島の中にも明るめの場所(黄色〜黄緑)と暗めの場所(青)があるのがわかります。
明るい場所は伊豆大島の中心地、そうじゃない場所の方が星空は綺麗に見えるということ。
せっかく伊豆大島で星空を見るなら、青くなっている場所で見たいところ。
今回、まず候補地を2つに絞りました。
『砂の浜』と『海のふるさと村』
どちらも近くに宿泊施設があり、レンタカーが利用できなくても夜滞在できます。
今回は天の川が見たかったので『砂の浜』に決定!
行った季節(7月)は南から西へ移動する天の川が見られるはずです。
それに、明るい都心の方角と反対である、南の空の方が、より素晴らしい星空を見られるはずです。
伊豆大島『砂の浜』で撮った星空のタイムラプス
実際に島の南西部『砂の浜』で撮影した、星空のタイムラプス映像です。
約3時間の星空の動きを27秒に凝縮した映像になります。
天の川が移動して行く様子をずっと追える場所でした。
下で動く明るいモノは漁船です。
映像的には残念ですが、彼らの生活がかかってるので仕方なし。
ちなみに、空をヒュンヒュンと横切るたくさんの光は飛行機です。
流れ星ではありませんので、あしからず。
曇ってても島の中を移動すると晴れている時も
上の星空のタイムラプス映像からはカットしましたが、映像の後の時間はずっと曇っていました。
2、3時間、雲に覆われたままだったので、撮影をやめて車で15分ほどの元町に引き上げました。
元町へ着いて空を見上げたらビックリ!雲一つない空!
そう、離島は他の場所が晴れていても、雲だまりの様になる場所があるのです。
雲だまりになる雲は比較的低空にあるので、雲の範囲が限られていても、島の空全体が覆われた様に感じてしまいます。
長時間雲に覆われた場合は、移動してみるのも一つの手です。
まとめ
都心から気軽に行ける離島で、満天の星空が見られる伊豆大島は、離島の星空入門に最適!
今週末は天気良さそうだから、星でも見に行こう。
そんな急な思いつきでも、なんとか行けるのが、伊豆大島の良いところ。
離島で星を見たことがない。
そんな方はぜひ伊豆大島で離島の星空を体感してみてください。