『地中美術館』自然光を取り入れ 訪れる時々で表情を変える美術館
瀬戸内海にあるアートな島『直島』
直島にある『地中美術館』は「クロード・モネ」「ウォルター・デ・マリア」「ジェームズ・タレル」3名のアーティストの作品が展示され、安藤忠雄さん設計の美術館その物も作品と言える美術館です。
常設展示の美術館となっていますが、自然光を取り入れた館内や作品も多く、訪れたその時々によってその表情を変える物となっています。
地中美術館へのアクセス
私は2度目の地中美術館で、前回はバスでしたが、今回は電動自転車を利用しました。
ここへどうやって行こうか迷っている方がいるなら電動自転車がオススメです。
坂が多いので普通の自転車ではなく『電動自転車』
バスはかなり遠回りするので、バスより早く到着できます。
さらに他の作品もたくさん巡りたいなら、電動自転車に勝る物はありません!
美術館から離れたチケットセンター
地中美術館のチケットは、美術館から少し離れたチケットセンターで購入となります。
バス停や駐輪場もこちらにあります。
バスの場合、到着はこちらなので迷いません。
宮浦港から自転車や徒歩の場合は、一度美術館を通り過ぎてここに来ることになります。
チケットセンターから美術館まで
チケットを購入したら、チケットセンター脇の道を進んで美術館へ向かいます。
途中『地中の庭』と呼ばれるモネが描いた庭を再現した場所がありますが、冬は少し寂しいことに・・・。夏はきっと素敵なのでしょう!
地中美術館の入り口です。
右の受付でチケットを見せて入場。
入場後は中のカフェも含めて、一切の撮影禁止です。
地中美術館の作品
来たのは2度目ですが、安藤忠雄さん設計のこの美術館自体が良いですね。
特別な場所に入って行く感を最初から感じる建築になっています。
中の造りも面白いし、作家3人の作品もこの建築によって魅力を引き出されている部分があります。
やっぱりこの美術館その物も作品と言えそうです。
「クロード・モネ」
実物か写真かで誰もが一度は作品を目にしたことがあるでしょう、あの「モネ」
地中美術館では「睡蓮」を描いた大小5作品を見ることができます。
展示室の明かりは自然光のみ。靴をスリッパに履き替えます。
直射日光ではなく、反射光の為、部屋は淡い柔らかい明るさとなっています。
それの影響もあって、落ち着いた気持ちでモネの作品を鑑賞できる空間となっています。
「ウォルター・デ・マリア」
「タイム/タイムレス/ノー・タイム」という1作品のみ展示されています。
床は階段で、壁の所々に配置された金の柱、天井の穴から見える空、そしてそれらが映り込む中央の黒い球。そんな空間が作品となっています。
こちらも自然光のみの為、天候や時間によって表情を変える作品です。
映り込む人も作品に影響を与える為か、中に入れる人数が決まっているようで、入り口では順番に案内されます。
「ウォルター・デ・マリア」の作品は、直島では他に屋外展示で「見えて/見えず 知って/知れず」という、同じ素材を使った作品を見ることができます。
ベネッセミュージアム近くにある屋外作品「見えて/見えず 知って/知れず」
「ジェームズ・タレル」
光をあつかった作品が得意なアーティストで、こちらでは3作品を展示。
その一つ「オープン・フィールド」は数人ずつ靴を脱いで鑑賞する作品となっています。
ネタバレしないよう、作品と鑑賞者が見えない位置で順番待ちします。
初めて地中美術館を訪れた時は、この「オープン・フィールド」に一番驚かされました。
今回はネタを知っていたので、他の人の反応を見てました。笑
「オープン・スカイ」は空をキャンバスに見立てた部屋が作品となっています。
とても解放されたな気分になる、しばらくのんびりしたくなる空間です。
部屋自体はそんなに解放されているわけじゃないのに不思議ですね。
2度目以降はこちらの方が良いです!
もう一つの作品「アフラム、ペール・ブルー」は少し地味かな・・
直島内では他に、家プロジェクトの南寺で「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」という作品を見ることができます。
『地中美術館』(2度目の訪問)感想
はじめて訪れた時は、美術館自体やジェームズ・タレルの「オープン・フィールド」をはじめ、何もが新鮮でとても感動した美術館でした。
2年ぶりに訪れた今回、前回ほどのものはありませんでしたが、とても良い美術館だなと再認識しました。
時間や季節を変えてまた訪れたい気持ちもあります。
でも鑑賞料金(2,060円)を考えると次回はどうかなとも。まだ訪れてない場所を優先しそうです。
3度目は微妙なところもあるけど、まだ訪れてない方にはオススメできる美術館ですよ!