【レポート】ディズニー・アート展 – 約90年に及ぶ《いのちを吹き込む魔法》の数々
東京・お台場の『日本科学未来館』で開催中の『ディズニー・アート展《いのちを吹き込む魔法》』へ行ってきました。
数多くの傑作を生み出すディズニー映画。
本展は約500点の原画やコンセプトアートなどの展示によって、時代時代の創意工夫によって生み出された、約90年に及ぶ《いのちを吹き込む魔法》の数々を見ることができる企画展となっています。
またグッズ売り場では、このアート展限定のオリジナルグッズもたくさん売られていました。
そんな『ディズニー・アート展』のレポートです。
入口前には壁一面の巨大なキャラクター画
展覧会の入口前では、巨大なキャラクター画が壁一面に展示されていました。
SNS映えする記念写真も撮れますね!
ゴールデンウイーク中の平日、15時30分頃に行ったら、たまに入場の受付待ちが途切れるくらいの混雑具合でした。
入口前にあった、入場に関する注意事項です。
傘やベビーカーは持ち込めず、入場前に別の場所へ預けなくてはいけないみたいです。
中は撮影禁止ですので、写真はグッズ売り場まで撮れませんでした。
展覧会の構成
展覧会はディズニーアニメーションの歴史を順番に追って見て行く展示となっています。
それを、最初の体感型作品と最後のショートフィルムが挟みます。
作品の展示後は、本展を見た人だけが入れるグッズ売り場があります。
最初の展示はチームラボとのコラボ作品
入場して最初の展示は、スクリーンに映し出される、鉛筆画のキャラクターが、人が近づくことによって、パラパラ漫画の様に動き出す作品です。
この作品はチームラボとのコラボ作品。
これからはじまる展示へのわくわく感が味わえる楽しい作品になっていました。
『動きだすいのち』初期の貴重な展示
次の部屋からいよいよ、ディズニーオリジナルの展示が始まります。
『動きだすいのち』と題されたこのゾーンでは、初期の作品の原画やコンセプトアートを通して、この時代の《いのちを吹き込む魔法》が見られます。
1928年に描かれたミッキーマウス、最初の映像作品での貴重な原画や映像などを見ることもできました。
『魔法のはじまり』長編映画でのあくなき探求の展示
次の『魔法のはじまり』では、1937年の『白雪姫』をはじめ『ピノキオ』『ファンタジア』『ダンボ』『バンビ』と『ラテン・アメリカの旅』が展示されていました。
ここでの《いのちを吹き込む魔法》は実際の体験を元にしたアニメーション制作の数々。
『バンビ』の制作では実際に2匹の鹿を飼って、動きや仕草を探求することによって、映像やキャラクターにいのちが吹き込まれたそうです。
最後の『ラテン・アメリカの旅』では、実際の旅で見た色彩、聞いた音が、作品を作りあげたことを知ることができます。
そこにあったウォルト・ディズニーの言葉が心に残りました「旅をする時はいつも、周りの世界の音や景色を吸収するといい」
『魔法の使い手たち』多様化された表現の展示
このゾーンの展示は、そのアートを支えた作り手にもスポットが当てられた展示となっていました。
この時代の作品は『ふしぎの国のアリス』『わんわん物語』『眠れる森の美女』『101匹わんちゃん』『ジャングル・ブック』
ここでの展示はコンセプトアート等の作品が、多様化された表現により個性を持ったアート作品となっていました。
入口前の巨大なキャラクター画(↓)にもなっていた、アリスを描いたメアリー・ブレアさんの絵が可愛い!
『新たな次元へ』デジタル技術の登場による創意工夫の展示
3DCG等デジタル技術が登場し、新たな《いのちを吹き込む魔法》の研究が始まりました。
この時代の作品は『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『ライオン・キング』『ポカホンタス』『ムーラン』『ターザン』
ここではデジタル技術の進化を、アニメーションに活かす創意工夫を見ることができます。
この頃から『マケット』と呼ばれるキャラクターの模型も作られるようになり、それらも多数展示されていました。
『つながるいのち』
ここでは『塔の上のラプンツェル』『シュガー・ラッシュ』『アナと雪の女王』『ベイマックス』『スートピア』、最新作『モアナと伝説の海』での《いのちを吹き込む魔法》の展示となっています。
表現の手法が出尽した様にも感じる現在ですが、ディズニーでは雪質の違いの表現にもこだわる探求が続いていることを知ることができます。
ここでは『シュガー・ラッシュ』の実際のお菓子を使った模型の展示も目をひきました。
総集編となるショートムービー
最後の部屋は、ディズニー映画と この展覧会にある原画等の作品を使ったショートムービーを見ることができます。
映像の長さは2〜3分。
展覧会で見てきた《いのちを吹き込む魔法》の数々がより印象的なものになる映像になっていました。
展覧会グッズ売り場
ショートムービーの部屋を出たら、グッズ売り場に繋がっています。
グッズ売り場には、入場時に受け取ったQRコード付きのチケットを見せて入ることができます。
たくさんのグッズがあって、そこで売られているほとんどが会場限定グッズでした。
あ、グッズ売り場の写真撮影はOKです。
トートバッグやタオルなどの布製品
スマホカバー、パスケース、メガネケースなど
鉛筆。絵柄は何種かありました。
純金製フィギュア。お値段350万円(+税) 買える人がうらやましいですね。笑
グッズ売り場へは一度しか入れませんので、買い忘れのないようにしましょう。
どんなグッズが売っているかは公式サイトからも確認できますよ。
まとめ
展覧会の数々の作品を通して、現在の素晴らしいディズニー映画が、約90年《いのちを吹き込む魔法》を探求し続けてきた積み重ねの上に成り立っていたことを知ることができました。
そんな創意工夫の数々や、たくさんの作品の様々な手法を見ることができる展覧会となっていて、物を作る人ならきっと多くの刺激を受けることでしょう。
キャラクター好きの人も楽しめるはずです!
でもプーさんや、チップ&デールなどなど、本展にはいないキャラクターも色々いますのでご注意ください。
開催期間:2017/04/08(土)~2017/09/24(日)
時間:10:00~17:00(入場券の購入および入場は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(ただし、2017/5/2、7/25、8月は開館)
入場料:大人(19歳以上)1,800円 / 中人(小学生~18歳以下)1,200円 / 中人(土曜)1,100円 / 小人(3歳~小学生未満)600円 / 2歳以下無料
会場:日本科学未来館 企画展示ゾーン 東京都江東区青海2-3-6