【レポート】草間彌生 わが永遠の魂

草間彌生わが永遠の魂会場

東京・六本木の国立新美術館で開催中の『草間彌生 わが永遠の魂』に行ってきました。

直島の南瓜など、カラフルでポップでデザイン的にも素晴らしいアート作品を数多く生み出している草間彌生さん。

本展では、そんな近年の作品だけではなく、初期作品から、単身ニューヨークに渡っての作品、帰国後の作品と、草間彌生さんの歴史を追うように作品を見ることによって、草間さんがとても幅広い作品作りしてきて、今があることがよく分かる企画展となっています。

 

企画展示室の構成

会場入ってすぐは、現在の草間さんらしい作風の3枚の大きなキャンバスを並べた絵が展示されています。

次の大部屋には草間さんが2009年から取り組んでいる絵画シリーズ「わが永遠の魂」132点と立体のオブジェがあります。

その大部屋の外側の回廊を反時計回りに一周してまたこの大部屋に戻る順路になっています。

大部屋の外側の回廊では、草間彌生さんの作品をその歴史順に見ることができます。

現在(21世紀)の作品を一度見て、初期の作品から歴史を辿って見てから、もう一度現在の「わが永遠の魂」を楽しめるようになってるのですね(折り返しの辺りで他の21世紀の作品を挟みますが)

 

連作「わが永遠の魂」の展示コーナー

「わが永遠の魂」は2009年から取り組んでいる絵画シリーズで、その多くは194mm×194mmのキャンバスにアクリルで描かれた作品です。

この部屋ではそんな連作の絵画を132点と、中央に同じような世界観のオブジェ作品3つを鑑賞することができます。


ひとつひとつが2m近い正方形の作品。壁一面にビッシリ並べられていました。


一番奥の壁には縦に3つの絵画。少し離れないと見上げた首が痛くなりそうです。


この辺りの作品(特に上の方)好きです。黄色と赤の作品『野にいでてよろこぶ』オシャレだなー


作品に近づいて草間彌生さんの力強い筆のタッチも見ることができます。

「わが永遠の魂」の展示されているこの大部屋の作品はスマホ、ケータイのみ撮影可能です。

企画展示室内で撮影可能なのはここのみ。他は企画展示室とは別にある野外展示場の南瓜と、オブタリレーションルームで撮影可能です。

 

野外展示場の『南瓜』

『南瓜』は乃木坂駅に近い野外展示場に展示されています。

企画展示室の窓からも見れましたが、企画展示室から直接は出られません。

ここではチケット見せなかったので、持ってなくても見ることができそうでした。

直島の『赤かぼちゃ』みたいに、中に入れそうな穴がありましたが、中には入らないでくださいとのことです。(残念)

 

オブタリレーションルーム

元は真っ白な部屋に来場者が思い思いに、ビビッドな丸いシールを貼ることによって作品となる部屋です。

ここも企画展示室を出た所にあります。チケットの半券を見せることによってシールがもらえ中に入れます。

 

感想とか

「わが永遠の魂」シリーズや南瓜も含めたオブジェ等、現在の草間彌生さんを満喫できたのはもちろん、これまで知らなかった草間彌生さんの歴史を作品を通して知ることができた、充実の企画展になっていました。

初期の頃は少し暗い作風だったとか、ニューヨーク時代には、単色で筆跡のみの作品や印刷物のコラージュアートをやったり、映像作品を作ったりとか、様々な表現をやって今の作品にたどり着いたことを初めて知りました。

 

写真の撮れない作品でのオススメとしては、鏡を使った2作品がよかったです。

全面鏡張りで無数の光がどこまでも続くような作品『生命の輝きに満ちて』と、天井と床の鏡でハシゴを挟んでどこまでも続いていきそうな作品です。どちらも驚きがありました。

 

平日の昼に行ったけど、けっこう多くの人が訪れていました。特にお土産コーナーはかなりの列になっていました。

草間彌生さん、ここまで人気とは!

土日の混雑はそれ以上でしょうから、可能なら平日をオススメします。

 

開催期間:2017/02/22(水)~2017/05/22(月)
時間:10:00~18:00(金曜日および2017/4/29~5/7は20:00まで/入場は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(ただし、2017/5/2は開館)
入場料:一般1,600円/大学生1,200円/高校生800円
アーティスト:草間彌生
会場:国立新美術館 企画展示室1E 東京都港区六本木7-22-2

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